金継ぎ.com     
金継ぎを楽しみながら研究するサイトです。

はじめに

 私たちが金継ぎのおけいこをはじめたH12年中頃は、まだ名古屋でこの種の教室はめずらしくメディアを通じてその技法を知るのみでした。

 やがて半年程経過したH13年には、どちらのカルチャーセンターにも金継ぎの講座が設けられ、一気に「金継ぎ」が認知されるところとなりました。

 先生方は長く骨董にたずさわられ試行錯誤の結果、独自に焼きものの修復の技法を確立されたり、又蒔絵、うるしの工芸家でいらっしゃる先生がそのノウハウに基づいて指導下さったりとさまざまです。

 技術的にはなかなか上達しませんが、大好きな焼き物に触れていられることは、本当に楽しく、幸せなことだと思います。金継ぎを始めてから、割れたもの、欠けたものなど傷物が殊のほかいとおしく思え、それらを通して本当に多くの事柄を学ぶことができました。

 焼き物と人物、歴史の関わりは間口も広く、奥深く、興味の尽きることがありません。様々な機会に出会った人、器などアンティークの素晴らしさを少しづつ紹介してゆきたいと思います。時に脱線するかもしれませんが―――。
(君摘花)
                    含笑花 

胡桃足膳
           
こちらも昨年骨董市で見つけたものです。明治の頃のものと思われますが、珍しい胡桃足膳で新年を祝いました。
 全体に漆で仕上げてあり、胡桃の殻の半割れが四隅に漆で接着してあり、お膳の足になっているものです。
唐煙草盆
幕末から明治初期時代の唐煙草盆です。
桐の共箱に納められ、唐木―フィリッピンのタガヤサン、和名で鉄刀木で作られた煙草盆です。
やや小ぶりのところから茶会の亭主用と思われます。
ここにどんな煙管火入煙草壷灰吹等を納めて使われていたのかと想像するのも楽しみです。
私は、このような室礼をしております。現代の物にはない味わいの空間ができるのではと思います。
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